トレード方法には色々な種類があると思います。例えば、短期型か長期型かというようにポジションの保有期間で線引きしたり、差益狙いかスワップ金利狙いかというように分けたり、順張り派か逆張り派かという分け方もあります。又、テクニカル派かファンダメンタルズ派か何て分け方もありますね。その方法は人それぞれの生活パターンや資金力、性格などにより、自身に見合ったトレードスタイルを確立すれば良いのであって、どれが良いとか悪いとは一概に言えないと思います。
レバレッジについても、高レバレッジ(数百倍)の方が低リスクだという考え方があったり、低レバレッジ(10倍以下)の方が低リスクだという考え方があったりします。これも、トレードスタイルによって賛否両論があるところでしょう。
私はどちらかというと、じっくり育てていく長期保有タイプですので、強制ロスカットに遭遇しないようにレバレッジを低く抑えることを心掛けています。※実際はついつい高レバレッジになってますが…。
そのレバレッジについてですが、皆さんはどの様に計算されていますか?
基本的には、「総取引量÷資金」で算出するのだと思います。例えば、1ドル120円の時にドル円1万ドル取引する際、120万円の資金があれば、120万÷120万=1倍。同じ原資で2万ドル取引すれば、240万÷120万=2倍という感じだと思います。
では、ちょっと細かいのですが、次の場合、皆様はどちらを選択しますか?
【総取引量】
- ポジションを建てたときのレートにて算出する。
- その時々のレートにより算出する。
【資金】
- 名目残高(値洗い前口座残高)により算出する。
- 正味残高(値洗い後口座残高)により算出する。
レバレッジの算出って面倒だと思いませんか?特に私のように複数の通貨ペアを保有していると、総取引量を算出するのが非常に面倒です。
例えば(※例では1枚が1万通貨単位)、EURUSDを10枚、USDJPYを10枚保有している場合などは、現在のUSDJPYレートが120.00であれば、
120×10,000×20=24,000,000
と比較的簡単に算出できますが、EURGBP10枚、USDCAD10枚、USDCHF10枚等となると、GBPJPYが230.00でCADJPYが103.00でCHFJPYが95.00の場合は、
230×10,000×10+103×10,000×10+95×10,000×10=42,800,000
と言うように複雑になってきます。
出来れば毎日これを算出してしっかりとした資金管理が徹底できればよいのですが、余りにも面倒くさくてやってられません。そこで私は簡易レバレッジなるもので代替えしています。それは非常に単純に、通貨ペアに関係なく1枚ポジションで取引量を100万としてしまうという方法です。
例えば、合計30枚保有なら、単純に
100万×30=3千万
としてしまいます。しかし、これだと上記の例に当てはめると約1.43倍もの違いが生じてしまいます。レバレッジに換算すると、資金300万の場合、約14.3倍と10倍という開きが出来てしまうのです。これでは余り参考になりません。
更にまた、レバレッジより余剰金を重視すべきと言う発想もあります。
低レバレッジを重視する人の発想としては、マイナス方向に向かっても、レートはいずれ戻って来るのだから、それまで耐えられる資金を持ち合わせていれば良いという考え方に基づいているのだと思います。私自身も主にこの考え方で取り組んでいます。
私が取引している会社では余剰金がゼロになると総ポジションが強制的に決済されてしまいます。余剰金とは預け入れている資金-必要証拠金(ポジションを建てるのに必要な資金)+含み損益で算出されます。即ち、500万円預け入れていて、1枚辺り2万円の証拠金が必要で、10枚保有して、100万円の含み損がある場合は、
500万-20万-100万=380万円
となり、余剰資金は380万円になります。故に、1枚あたり38万円分マイナス方向へ行くまで耐えられるという発想になり、USDJPYロングの場合、120.00が82.00になるまで耐えられると認識するわけですね。
因みに、レバレッジを算出すると、簡易レバレッジの場合に2倍、USDJPY120.00の時にちゃんと計算すると、2.4倍となります。
ここで、先に質問させていただいた内容が絡んでくるのですが、レバレッジを算出するときに、どれを選択するかによって、ある程度の違いが出てきます。
例えば、預入資金500万、必要証拠金1枚辺り2万円でGBPJPY240.00ロングを10枚仕込みました。その直後は次のようになります。
- 通常レバレッジ:4.8倍。
- 簡易レバレッジ:2.0倍。
- 余剰金:48万円/1枚辺り。
これだけみるとかなりの低リスクだと感じます。しかし、その後、相場が思惑と逆方向へ動いてしまい、200.00まで落ち込んでしまいました。その時に、総取引量はポジションを建てたときのレートで算出し、資金は名目残高(スワップ金利は無視します)で算出しますと、次のようになります。
- 通常レバレッジ:4.8倍。
- 簡易レバレッジ:2.0倍。
- 余剰金:8万円/1枚辺り。
低レバレッジなのに余剰資金が極端に少なくなり強制ロスカットの瀬戸際状態です。でもレバレッジだけを注視していると当初と何ら変わりありません。
では、総取引量はその時のレートで算出し、資金は正味残高で算出してみましょう。次のようになります。
- 通常レバレッジ:20倍。
- 簡易レバレッジ:10倍。
- 余剰金:8万円/1枚辺り。
ご覧のように比較すると全く違います。又、参考までに、総取引量はその時のレートで算出し、資金は名目残高で算出してみましょう。又、その逆も試してみます。先ずは前者。次のようになります。
- 通常レバレッジ:4倍。
- 簡易レバレッジ:2倍。
- 余剰金:8万円/1枚辺り。
続いて後者。
- 通常レバレッジ:24倍。
- 簡易レバレッジ:10倍。
- 余剰金:8万円/1枚辺り。
GBPJPYでは、240.00→200.00という下落はあり得ない展開ではありません。実際、先日、238.50で手仕舞ったロングポジションはわずか2年前に191.00で仕込んだものでした。実際の取引ではこれにスワップ金利も絡んできますので、資金面から見たリスク管理は更に複雑になります。仮に、レバレッジの算出方法を誤っていて、それに気付かずにいるととんでもない事になる可能性があると思いませんか?
皆様はどの様にして、レバレッジ等の資金面から見たリスク管理をなさっていますか?又、効率(算出方法など)の良い方法などはありませんか?参考までに教えていただけるとありがたいです。