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2007年01月15日

●結局は納税しないとダメ?

 確定申告の時期が近付いてまいりました。昨年、FX取引で思わぬ利益が上がった人の中には納税に頭を悩ませている人もあるでしょう。

 私は、ぶっちゃけ、節税効果を狙って法人を立ち上げました。でも、最近になって、思ったほどの節税効果は期待できないのだなぁ~と言うことをつくづく感じております。その一例を書いておきます。(税の専門家ではないので間違っている記述もあるかも知れません。お気づきの点はご指摘下さると幸いです。間違った記述を書くのはなるべく避けたいので具体的なことは極力避けて概念的なことだけ書いたつもりです。)

 ご存じの通り個人でのFX取引の利益は雑所得扱いとなり(くりっく365は除く)、総合課税で最高税率が50%(数値が間違っていたらごめんなさい)になります。夜も寝ずに睡眠不足と戦いながら時には身体を壊してせっせと稼いでも、その半分を持って行かれてしまうのです。こんなのって納得できませんよね。その上、その税金を湯水の如く使う役人達。何で日本人ってこんなにお行儀が良いの?百姓一揆のDNAは何処へ行ってしまったの?と問いたくもなりますが、言ってみたところでどうなるものでもないようで、お上から睨まれるよりは大人しく年貢を納めておいた方が無難かなと…。でも、少しでも少なく納めたいと思うのが人情でして…。

 と言うことで、法人設立を決意したわけですが…。

 法人にすると、FXの利益は当然法人に入りますね。すると、今度は法人税を納めなければならなくなります。しかし、納税額は利益から諸経費を差し引いた課税所得に対してのみ課税されますので、この額を限りなくゼロに近づければそれだけ納める法人税が少なくなります。(実際、昨年度は5月の大規模損失の影響で課税所得がマイナス=赤字決算でしたから、法人税は皆無に等しかったです。)

 この諸経費の中には人件費も含まれます。その他、普通個人では認められないような経費(例えば車や不動産取得費など)も会社経営(FX取引のためだけじゃなく会社経営のためというところがミソです)のためであれば全て経費として認められます。この辺を上手にやりくりすればそれなりの節税効果が得られるのだろうと思います。

 しかしながらここで難しいのは、経費を支出するためには、当たり前のことですが現金が必要になると言うことです。私は当初400万円の元手で法人としてFX取引をスタートしました。そして、将来的に安定した収入を得るためには400万円を1億円程度には増やしておくべきだと考えています。経費を支出しなければ徐々にでも1億円に近付いていくでしょう。でも、経費を支出しなければ高い法人税を払わなければならなくなります。

 そこで、経費のほとんどを役員報酬にして、FXの運用資金は役員借入金として役員報酬のほとんどを会社に貸し付けるのです。すると個人の所得税が増えてしまいますが、ある程度までは法人税よりは安いですし、給与所得控除も受けられますからここでも雑所得での総合課税よりかは幾分お得でしょう。

 ところがこれを続けていくと、帳簿上には多額の役員借入金が蓄積されていくことになります。儲かっていても、いつまで経っても借金まみれの会社になってしまうのです。これを回避するためには結局年貢を納めなければなりません。

 又、法人にしていれば会社の財産を子供に継がせるときに相続税が掛かりません。これも法人設立を決意した理由の一つなのですが、現状のように借金まみれの会社である限りは、その借金まで継がせなければなりませんし、その貸し主は私なのですから、結局は私個人の資産を子供に継がせる段階で相続税が発生してしまうわけです。

 即ち、結局は納税の時期がずれたり、納税形式が変わるだけで、納めなければならないものは納めなければならないという事実は、日本国内にいる限りは避けて通れないようですね。

 この様に考えてくると、法人設立のため、法人経営のために労を費やした分だけの節税効果が、果たして得られるのかどうかが甚だ疑問に思えてくるのです。

 最後におまけです。法人ならではのデメリットを一つ紹介します。

 昨年度のように赤字決算になった場合、法人税は皆無に等しくなるのですが、役員(私)に支払われた役員報酬に対してはしっかりと課税されてしまいます。個人の場合ですと、赤字の場合は全く税金を納めなくて良いのですが、法人だとFX取引の損失の上に個人の所得税まで納めなければならず、より一層資金繰りが苦しくなってしまいます。

 赤字分は当然翌年度以降に繰り越せますので、翌年度以降は利益が出てもその赤字分までは法人税を納めなくて良いのですが、所謂税金の先払い状態(翌年度以降に納める法人税を個人所得税として先払いしている)になってしまう事実は否めません。FX取引に於いて資金力は何よりにも増して重要です。その資金を税金先払いのために減らしてしまっている状態というのは、本当にデメリットが大きいです。

 結局は愚痴のようになってしまいましたが、これから起業を目指される方への参考になればと思い書いてみました。

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コメント

 自分が起業できるかどうかは分かりませんが、、法人か個人事業かについてはずっと興味があるところでとてもためになりました。
 興味がありつつ本も読んだことなかったので、少し買って読んでみようと思います。

ゆう(りる)さん
コメントありがとうございます。
こうしたことは事前に良く検討しておけば分かることなんでしょうが、計画性に乏しい私は遭遇して初めて気付きました。
ご専門分野の観点からもアドバイスいただけるとありがたいと思います。

ヒロさんこんにちは

昨年、私はメールにて法人での税務処理についてヒロさんに一度問い合わせたことがあります。

私の場合、自分が代表取締役を務める法人の本来の事業活動とは別に、会社の事業外収益を作りたいと思ってスワップ益狙いでFXしています。

おっしゃる通り、FX以外の事業量が小さく、かつ資本金も少ない場合には、いつ価格が大きく相場が変動するか分からない状態で日々のスワップ益に手を付けるのはためらわれますよね。

結局、解決策としては、
①FX以外の本業での業績を上げる、
②FXのスワップ益には極力手をつけない、
③決算時の時価評価で大幅な事業外収入を計上して莫大な税金を納めなくて良いように、適当に悪いポジションも抱えておいておく、
という感じになるのかなあ。

私は目標では法人では1日あたり6000円もスワップ益があればいいかなあという気持ちでやってます。

masaさんこんにちは

アドバイスありがとうございます。
又、その節はメールの問い合わせに対して、適切な回答が出来なく申し訳なく思っておりました。

masaさんの仰る通りだと思います。FX以外の事業で会社が経営できるほどになればよいのですが、今のところ、FX以外の事業収入はFX収入の1%程度しか御座いません。この状況を何とか打開していかなければ…と思うのですが、それだけのノウハウを持ち合わせていなかったり、何より経営に対する姿勢が甘いのだろうと常に自己反省しております。※反省だけなら猿でも出来るのですが…(^^;

ただ3番は非常に難しいですね。
私もその様に考えて、昨年の決算期(5月)前にも塩漬けポジションを持ち続けてましたが、それが仇になり、決算直前に大規模損失を確定→赤字決算と資金の大幅目減りという惨憺たる状況に陥ってしまいました。

やはり、為替だけで食っていくというのは難しいし、かなりのハイリスクだと改めて感じております。

すごく儲けているなら、法人の方が最大税率が低くなるので、得しますよね。
問題は、楽してすごく儲けることが簡単ではない、ということではないでしょうか。

ブログの復活、おめでとうございます。素人考えですが、法人による節税効果の損得計算は下記の算式のより判断できるのだと思います。

P * (1-x) - E < (P-S-E) * (1-y) * (1-x) + S * (1-x)

左辺は個人形態の場合に手元に残るお金。右は法人形態の場合(剰余を全額還元した場合)。P:FX運用損益、S:法人から受取るサラリー、E:個人消費のうち法人で損金計上する経費、x:個人の所得税+住民税率、y:法人税+住民税率。

所得税は累進課税や各種控除があるので話がややこしいので仮に30%とし、法人の実効税率を40%とします。また、法人税をゼロとするためS=P-Eとすると、右辺が常に0.3E大きくなるので多くのケースにおいて法人に節税メリットがあることが分かります。

一方、右辺とくりっく365を利用した損益を比較すると(受取額は0.8P-E)、同じ前提でくりっく365の損益を上回る額は0.3E-0.1Pとなり、毎年、FXの利益の1/3以上を経費計上できないと節税メリットがなく、結構な確率でくりっく365が有利でしょう。FXの利益が増え、xが40%となれば更にハードルは高くなります。

かなり単純化した例なので参考にならないかもしれませんが(計算ミスがあればゴメンなさい)、将来的に法人形態を解消し、くりっく365での取引も検討して良いのではないかと思います。また、くりっく365はペア数が少ないのが難点ですが、最近は金融商品課税の一本化が課題に挙がっていますので、近い将来に店頭FXも20%申告分離課税になる可能性が低くないと思います。

個人的には、法人経営の目的は本来「会社所有と経営の分離」などであり、節税のみを目的として会社設立するケースがあれば、それは税制に問題があると思います。とは言え、イザとなると税務署は文句はつけてくるので、特に大きな利益が出た時に要注意と思います。

>法人にしていれば会社の財産を子供に継がせるときに相続税が掛かりません。
ということはありませんよ。
非上場の一人会社から上場企業の株まで株価評価に応じて相続人には相続税がかかります。
特に非上場会社の場合の株価評価は素人では難しいため、相続の予定を立てるにも実際の相続税の申告でも税理士に依頼して評価をしてもらうことになります。(当然報酬の支払いも発生します)
私の周りでも大変なことになってる人が何人かいます。

ヒロさん

「適当に悪いポジションを作っておく」が難しいというのは、身をもって厳しい経験を乗り切られたヒロさんだけに分かることですね。

そうなると、長期保有というよりはポジションを管理しながら、あくまで厳選した良ポジを保有し、なおかつ決算時の評価で大幅黒字を出さずに済むよう数も多くしないという風にせねば、法人で口座開設するメリットはないように思えますね。

私も法人口座での細く長い安定収益を考えてましたが、考えを少し修正する必要がありそうです。

応援隊さん
そうですね。仰る通りだと思います。


イチローさん
素晴らしい計算式ありがとうございます。今度時間のあるときにじっくり検証してみたいと思います。
FXの取引人口はここ数年で爆発的に増えたとは言え、まだまだ税制面での整備が整っておりません。仰る通りいずれは株式投資などと同じように申告分離課税になると思いますが、いつになることやら…。
そんな状況下で今できることは…と法人設立しました。
当然それだけでなく、他にも色々可能性(多種多様な事業展開)が秘められているだろうという妄想(?)もありましたし…。いえ、妄想に終わらすことなく何かを成し遂げたいという欲望は今も持ち続けておりますが…。


とらさん
えっ?そうなんですか?
認識不足というか、私は勘違いしていたのでしょうか?この点については勉強し直したいと思います。
誤った情報をそのまま載せていては、読者に不利益を与えてしまいます。重要な点をご指摘下さいまして、ありがとうございました。
皆様もお気をつけ下さい。

masaさん
あ、masaさん。取り違えていただきたくないのですが、これはあくまでも私のような取り組み方をした場合に限ってのことでして、もっと真剣に勉強し、あらゆる効果的な手法を効率よく取り入れて取り組めば、そのメリットは充分にあるのだろうと思います。
私はまだまだその域まで達していないだけです。※今後達するという保証もありませんが…。(^^;

私は何もこの記事を、「FXで起業」を目指される方の出鼻を挫くつもりで書いた訳じゃありません。ただ、最近あちこちで起業を目指される方を多くお見受けするので、安易に考えると私のように失敗することもありますよと言う警鐘のつもりでした。その辺は誤解無きようにお願いします>起業を目指している方々。

期間のずれによる利益や損失の
変動は、税金面でも大いに関係あります。
税金のコストが一番高かったりするので
脱税が横行しているんですね。
繰越累積赤字(法人税控除期間)の
大きい小さな家族経営の有限会社を
買うのも手。
とか
いろいろ塀の上のあぶない方法も
ありますが
結局、コンスタントに利益が出る水準まで
は、個人。税金でつらくなったら法人と
いうのがいいと思います。
取引でも税金でもシンプルなのが一番だと
最近痛感しています。

ららさん
コメントありがとうございます。
本当に税金っていうコストは馬鹿にならないですよね。
以前つとめていた職場が福祉施設で非課税(法人税を納める義務がない)でしたので、起業して初めて法人税のイロハがわかりました。因みに、福祉施設ではコストの85%が人件費でした。
仰る通りシンプルが一番良いですね。世の中色々なことが複雑すぎて、頭の悪い私にはついていけません。今でも時々知恵熱が出たりして…。(ちょっと大袈裟)

ヒロ様

復活されていたんですね♪

私は今まさに法人化を進めている最中ですが

節税と同じくらい社会的身分の構築

を希望しております。

専業トレーダーって社会的信用が得られないんです。

(もしかして雪音姉だけ?)

法人化には関心のある方が多くて

メルマガに連載中ですが、いろいろご意見を

いただけます。

ヒロ様のこの記事もとても参考になりました。

雪音姉さん
はい、復活してました。ご心配お掛けしました。
法人化すること事態はそんなに難しくないです。ただ、ちゃんと経営していくにはそれなりの努力が必要だと思います。
FXだけの法人に社会的信用を求めるのは難しいでしょうね。一般人から見れば「パチプロ」と同じレベルなのだろうと思います。
FXが株式投資などと同様に社会に認知されるにはまだまだ時間が必要だと思います。

法人での利益は経費で使い切るのが前提です。 でないと節税は出来ません。
ですので法人での口座では必要以上に儲けてはいけません。
会社に資金を積み増せば、それは株式の高騰を招き、余計な贈与税が発生します。

FXの儲けは住居費、保険料、退職金の積み増し、書籍代等に留めるべきで、
会社の利益を個人に還元する事を前提にしてはいけません。
あくまで、人生に掛かる費用との損益通算が基本です。

錬金術師さん
コメントありがとうございます。
…が、すみません、今一コメントの真意が掴めません。
経費で使い切るのが前提というのは理解できるのですが、「株式の高騰を招き」、「余計な贈与税が発生」、又「個人に還元することを前提にしてはいけません」の辺りがちょっと理解に苦しみます。
これを生業としていますので、個人に還元しなければ飯が食えないのですが…。
 って、多分違う次元での助言だと思うのですが、良ければ、もう少し説明していただけますか?

まず、「株式の高騰を招き」ですが、
当初法人に出資された時、1株(1口)あたりの株価(出資金)が設定されたと思います。
有限会社でしたら1口、5万円といった所でしょうか?

利益を会社に積み上げると当然この1株辺りの金額が上昇します。
これをお子さんとかに渡すと、贈与税がかかるのです。
だから余計な贈与税をかけない為には、経費とトントン程度が望ましいのです。

「個人に還元~」の下りですが勿論給料とかで還元する必要はあります。
給与所得控除が使える分有利ですからね。
ただ、給与を上げすぎると超過累進課税の問題が発生しますので
こちらも程ほどにしておくのが無難かと。

法人は節税する為のツールですから、むやみに大きくしては効果が半減するのです。

僕の場合ですと、年間400万円が経費とのボーダーです。
残りは個人口座で運用しています。
そうすると、年間50万円程度は節税できますね。
だから「この投資金額では400万円は無理かな」程度の金額で投資しています。

別段赤字になった所で、株主は僕自身なのですから誰からも文句が来ませんしね。
銀行などの金融機関がこんな商売をやっている者に
融資してくれるとは考えられませんので赤字でもどうってことありません。
必要ならば少人数私募債発行の方が、まだ応用が利きます。

ヒロさん場合ですと、経費に必要な分だけ法人に貸し(または私募債で投資し)
残りは個人で投資するのが望ましいのでは?

う~ん、基本的なことがわかっていないのか、なかなか理解しきれません。すみません。こんな奴の相手をしていただいて…。

>利益を会社に積み上げると当然この1株辺りの金額が上昇します。

この事については全く認識しておりませんでした。
利益を会社に積み上げるとは、会社の純資産が増える事を指すんですよね?
例えば、資本金300万円で、1口5万で60口の出資金を出していたとします。その後、会社の純資産が増えて、600万円になったら、1口が10万円になり、私の出資金は10万円×60口=600万円になると言うことですか?そして、その権利(?)を子供に譲渡したら、600万円に対する贈与税が発生してしまうと言うことでしょうか?

又、法人口座と個人口座を使い分けるとの事ですが、これも今一わかりません。
確かに役員報酬を多くすれば、累進課税によって個人の所得税の額は増えてしまいます。しかし、個人口座と使い分けても、くりっく365以外のFXでは、個人口座での利益は雑所得となり、その他の所得(役員報酬)を合算して所得税が計算されますので、使い分ける意味があまりないように思います。逆に一本化しておいた方が給与所得控除の額も増えるので、節税効果が高いように思います。

>法人は節税する為のツールですから

私も全く同感です。その為に法人を設立したわけですから…。
それだけに、この辺のことは、改めて勉強し直さないとならないと思っていたところです。
もう少し勉強して、改めてブログの記事にしたいと思います。

出資金が600万になったら600万に対する贈与税がかかります。
それはその通りです。
スレの上の方で“とらさん”も同じ事を述べています。

>非上場の一人会社から上場企業の株まで
株価評価に応じて相続人には相続税がかかります。
とね。

これについては要はやり方次第です。
例えば子供に毎年5%ずつ株式を贈与したらどうでしょう?
贈与税はたしか年間60万円までは無税ですから
20年で全て子供に無税で贈与する事が出来ます。
こういった節税を知らずに急に対処しようとして慌てる人が実に多いのです。

そうでした FXはいまだ雑所得なのでした。
くりっく365で対応する事は難しいでしょうしね。
ちょっと他の方法を調べてみます。

そうですね。確かに指摘されていました。お恥ずかしい…。

なるほど、分割して相続させるわけですね。
ところで、子供がいくつになったらokなのでしょう?
それと、その都度、登記とかをし直さないといけないのかな?それとも役員会の議事録への記載だけで大丈夫なのでしょうか?
又、とらさんが仰っているように、評価はその都度税理士さんにお願いしないといけないのかな?
何かとややこしいですね。
のんびりとやっていたら、後になって大変なことになりそうです。

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